ペーパードライバーも大切な社員|会社の仕組みで支える
1.免許はあるけれど、運転は怖い
ペーパードライバーとは、運転免許を持っているものの、普段ほとんど車を運転しない人を指す言葉です。
何年運転していなければ該当するという法律上の定義はなく、一般的な呼び方です。
民間調査(2023年)では、ペーパードライバーが運転しない理由として、「車を持っていないから」とともに、「運転が怖いから」という理由も多く挙がっています。
運転したい気持ちはあっても、怖さが先に立つ。ペーパードライバーの実情は、そこに近いのかもしれません。
2.本当は不安で怖いけれど…

同じ調査では、ペーパードライバーを卒業したきっかけとして「仕事で必要になったため」も挙がっています。
入社や異動を機に、急に社用車を運転することになる社員もいます。同乗者がいれば何とか運転できても、一人で運転するのは怖い。
しかし仕事として任された以上、「自信がない」とは言い出しにくいものです。
慣れない運転に、訪問先や時間を気にする業務の負担が重なれば、安全確認が手薄になる場面も出てきます。
本人の努力だけに任せず、会社の側から目を向けることが必要です。
3.自分に合う練習方法で、少しずつ克服する

ペーパードライバーの不安は、運転技能だけの問題ではありません。交通ルールの知識や、危険を予測する意識も、運転から離れている間に薄れていくことがあります。
どのような練習方法が合うかは、一人ひとり異なります。たとえば、次のような方法があります。
一つは、会社の先輩や運転経験のある人に同乗してもらいながら、運転する距離や時間を少しずつ増やしていく方法です。
もう一つは、教習所などのペーパードライバー講習を受ける方法です。指導員が助手席に同乗し、苦手な場面を一緒に確認できます。自分では気づきにくい癖や安全確認の抜けを指摘してもらえることも、講習を受ける利点です。
4.会社として、把握しておきたいこと
あなたの会社では、社員がどのくらい運転に慣れているかを把握しているでしょうか。
運転免許証で分かるのは、運転してよい資格があることまでです。ゴールド免許であっても、運転していないから無事故・無違反というケースもあります。
運転に自信がなくても、本人から申し出ることは少ないでしょう。だからこそ、会社の側から確認することが出発点になります。
5.初心者マークで解決できる!?
初心者マーク(初心運転者標識)とは、普通免許を取得して1年未満の人に表示が義務付けられているマークです。
1年以上たった人が付けることを禁じる規定はありませんが、周囲の運転者に幅寄せや割り込みを禁じる保護の対象にはなりません。
市販の「運転に不慣れです」といったステッカーも、法的な効力はありません。それでも、付けることで本人が安心して運転できる場合もあります。
また、「安全運転実施中」や「私たち〇〇は、地域に思いやりのある運転を心がけています」といった標語ステッカーを、社用車全体に貼る方法もあります。
特定の社員だけを目立たせることなく、会社として安全運転に取り組む姿勢を示せます。運転する社員にとっても、社名を背負って走っていることを意識するきっかけになります。
6.ペーパードライバー社員の不安に、会社が向き合う
冬道ペーパードライバーの不安は、本人の気持ちの問題として片付けられがちです。
しかし、仕事で運転を任せるのは会社です。その不安を本人だけに抱えさせず、会社として解消を図ることも、安全管理の一つです。
運転経験を確認し、段階を踏んで運転に慣れていける仕組みを整える。
社員が安心してハンドルを握れる会社であるために、この機会に自社の受け入れ方を見直してみてはいかがでしょうか。
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