薄暮時の交通事故の特徴と予防

1.薄暮時での交通事故の特徴

日没時刻の前後1時間を薄暮(はくぼ)時間帯と言います。

この薄暮時間帯は、他の時間帯よりも交通事故が多く発生しています。理由としては、周囲の視界が徐々に悪くなることで、交通他者の発見が遅れる、距離や速度がわかりにくくなる、といったことが挙げられます。

薄暮時での交通事故には以下のような特徴があります。

  1. 10月から12月にかけて最も多く発生している
  2. 昼間と比べて「自動車対歩行者」の事故割合が高い(昼間の約4倍)
  3. 事故類型別では横断中が大半を占めている

<2017~2021年の警察庁統計データを参考>

まさにこれからの季節が薄暮時事故多発時期に該当するので、その予防策をご紹介していきたいと思います。

2.予防① 早めのヘッドライト点灯

薄暮時間帯の死亡事故は日没前よりも日没後に多く発生しています。

日没後は急激に視界が悪くなり、自動車や自転車、歩行者などの発見がお互いに遅れがちになります。

特にヘッドライトを点灯していない車は相手から見落とされやすく、歩行者や自転車が車の接近に気づかずに横断してくる危険性が高まります。

よって、日没後ではなく日没前からヘッドライトを意識的に使用する「早め点灯」を習慣づけ、自分の車の存在を周囲に知らせるようにしましょう。

3.予防② 上向きライトの活用

上向きのヘッドライトは100メートル先まで照らすことができますが、下向きのヘッドライトは40メートル先までしか照らすことができません。

そもそも道路交通法では「走行用前照灯は上向きライト」「すれ違い用前照灯は下向きライト」と定められているので、交通量の多い市街地など前走車や対向車がいる場合以外は上向きライトを積極的に活用してください。

4.予防③ 左右の歩道や路側帯への目配り

前述したように薄暮時の交通事故は「自動車対歩行者」の割合が高く、その大半が横断中に発生しています。

歩行者横断中の事故は横断歩道及び横断歩道付近に限らず、それ以外の場所を横断している場合でも多く発生しています。

ドライバーの皆さんは左右両側の歩道や路側帯によく目を配り、横断しそうな歩行者がいないかを、意識して「探しにいく」、積極的に「見にいく」という運転を心がけましょう。

お気軽にお問い合わせください。03-6261-4783TEL 0172-28-2727( 青森営業所 )

お問い合わせ