自転車との接触事故に遭わないために

1.自転車との接触事故が多い場所

自動車の運転中、自転車利用者の危険行為やマナー違反を目にすることはないでしょうか?

四輪車と自転車の事故の内訳としては、出合い頭での事故が最も多く、右左折を含めると交差点での事故が約8割を占めています。特に、信号機や標識等が整備されていない住宅街の交差点付近や見通しの悪い交差点、道幅の狭い道路で多く発生しています。

また、死亡事故に至った事故内容では、追突による事故が最も多く、右左折時の事故や出合い頭の事故の約8倍にもなります。特に、夜間は昼間の約2倍も発生しています。視認性が悪くなる夜間では、四輪車が自転車に直前まで気付かず、速度を落とさないまま衝突して死亡事故に至っていることが多いようです。

2.自転車との接触事故を回避するには?

自転車との接触事故を回避するために前段の事故傾向を踏まえ、ポイントを「交差点通過」と「道路直進」の2点に分けて紹介します。

(1)交差点を通過する際のポイント

通勤通学の時間帯であれば、自転車利用者は急いでいることが多く、安全確認が不十分なまま交差点に進入して来ます。

また、重い荷物や子供を乗せている自転車は、危険を感じてブレーキ操作をしても止まりきれずに交差点に進入して来ることがあります。

ドライバーである皆さんは、このような危険性があることを事前に予測して交差点を通過してください。

具体的な対策例としては、信号機のある交差点では、青に変わったら、信号無視をして進入して来る自転車がいないか、左右確認とともに一呼吸おいてからゆっくり発進しましょう。

信号機のない交差点や見通しの悪い交差点では、一時停止の標識・標示が無くても、左右から自転車が進入して来ることを予測して、交差点の手前で徐行または一時停止をして安全確認をしてから交差点へ進入しましょう。

(2)道路を直進する際のポイント

直進道路では、四輪車及び自転車双方がお互いの存在に気づくのが遅れた結果、事故になっている傾向が強いです。

最近は、スマートフォンを操作したり、イヤホンを付けて音楽を聴いたりして走行している自転車を多く見かけます。そういった自転車は後方から接近して来る四輪車に気付かず、思いもよらない行動を突然することがあります。

近年は四輪車も走行音が静かなハイブリッド車や電気自動車が増えました。そのため、自転車が後方からの四輪車の接近に気付かない場面が増加しています。

薄暮になる前からヘッドライトを点灯し、自転車に気づいてもらう、自転車をいち早く発見する、という対策を積極的に実践しましょう。

11月になり日没も早くなっています。寒さが増し、自転車利用者は家路へと急ぐ傾向にもあります。ドライバーの皆さんは、特に夕方以降、早めにヘッドライトを点灯し、交差点では自転車が突然進入してくる可能性を考慮して、慎重な運転を心がけましょう。事故を防ぐためには、周囲の状況に常に注意を払い、安全確認を徹底することが重要です。

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