交通安全の基本に立ち返る ~ルールとマナーを再確認~
交通安全のためのルールとマナー、皆さんは問題ないでしょうか。10月から12月は年間で最も多くの交通事故が発生する時期です。(警察庁HPより) この時期を前に、運転の基本に立ち返ってみませんか?
図1をご覧ください。A車とB車、どちらの車両に優先権がありますか?
左方優先の原則に従えば、Bの車両が優先です。
次に、図2について見てみましょう。どのような順番で進行しますか?
この場合、4方向から車両が進入しようとしているため、左方優先の原則だけでは解決できません。そのため、譲り合いが必要です。仮にAの車両が最初に進行した場合、左方優先の原則に従えば、次にD、C、Bの順番で通過することになります。
しかし、実際にはAとCの車両が同時に通過し、その後にBとDが通過するなど、ドライバー間のマナーによって円滑な通行が図られます。言わば、ドライバー同士の「暗黙の了解」です。
ところがこの「暗黙の了解」が場合によっては思わぬ危険を招くこともあります。
続いて、図3をご覧ください。
あなた(A車)が交差点を左折して二車線道路の右車線に入ろうとしているとき、対向右折車(B車)が進入してきました。この場合、あなたはどのように運転しますか?
- そのまま右車線に入る。
- 一旦左車線に入り、改めて右車線に車線変更する。
ルールでは左折が優先ですので、ルールに従うならば1の選択が正解です。しかし、実際には2の運転行動を取る方が多いのではないでしょうか。これは先ほどの例と同様に、ドライバー間の暗黙の了解、つまりマナーによるものです。
どちらが正解で、どちらが不正解というわけではありませんが、左折優先を主張して右車線に進入するドライバーと、右折車に対するマナーを主張するドライバーが同時に交差点に進入することで事故の危険が高まります。
基本的にはルールがマナーよりも優先されるべきですが、ルールを守っていれば必ずしも事故を防げるわけではなく、円滑な交通が確保できるわけではありません。ルールとマナーのバランスを意識することが必要です。
ルールとマナーはそれぞれ言い換えると、ルールは「決まり事」、マナーは「思いやり」です。「決まり事」を守ることと同時に、他の交通に対する「思いやり」を持った運転により、10月から12月の交通事故多発期間に備えましょう。
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