「運転も仕事のうち!」安全運転も社員教育の必須科目です
1.「運転も仕事のうち」なら、管理と教育もすべき?

「運転は個人の問題だ」「今まで大きな事故は起きていない」 そう思っていませんか?
しかし、企業活動における運転には、業績や企業イメージに直結するリスクが潜んでいます。
たとえば、営業車を利用する社員が狭い駐車場で車をこすってしまったケース。修理費が発生するだけでなく、事故報告や対応に追われ、業務の遅延や取引先への信頼低下にもつながります。また、ながら運転での接触事故で、ドライバー個人だけでなく企業の管理責任が問われた事例も少なくありません。
こうした事態を防ぐためには、「事故を起こさないこと」はもちろん、リスクのある運転行動を未然に防ぐ教育と管理が不可欠です。運転も業務の一環である以上、社員一人ひとりの運転行動を企業が適切に指導し、安全な環境を整えることが求められています。
2.事故を防ぐために! ニーズの高い実技トレーニングは?

企業で発生する交通事故の多くは、駐車場での接触事故や悪天候下での操作ミスなど、日常的な運転環境で起こっています。そのため、実技トレーニングでは、「日々の運転で発生しやすいリスクを回避するためのスキル習得」が求められます。特に、企業からの関心が高いトレーニング内容を紹介します。
(1)駐車場事故対策トレーニング
駐車場での事故は、営業車や社用車を使用する企業にとって最も発生頻度の高い事故の一つです。
(2)スキッドカーによる雪道疑似運転トレーニング
スキッドカーを使用した雪道疑似運転トレーニングを通じて、滑りやすい路面での操作技術を習得します。
(3)エコドライブトレーニング
営業車や社用車での運転では、急加速・急減速など燃費を意識しない運転が問題になることがあります。
企業が取り組むべき安全運転の実技トレーニングは、日常の運転環境に即した内容であることが重要です。
3.知識が意識を変える! ニーズの高い座学テーマは?

安全運転教育において、実技トレーニングと並んで重要なのが座学による意識改革です。
どれだけ運転技術が高くても、「なぜ安全運転が重要なのか」を理解していなければ、事故リスクを減らす行動にはつながりません。会社を代表して運転している自覚を持ち、リスクのある運転行動を見直すために、特にニーズの高い座学テーマを紹介します。
(1)交通事故・交通違反が会社に与える影響
事故や違反の代償は、単にドライバー個人の責任にとどまりません。企業の経営にも影響を及ぼすことを理解することが、安全運転の動機付けになります。
(2)適切な車間距離のめやすとリスク回避
昨今、車間距離の短い運転が「あおり運転」と誤解され、トラブルに発展するケースが増えています。企業に属する組織の一員として、感情的にならず適切な車間距離を保つことが求められます。
(3)ドライブレコーダーによる振り返り学習
現在、多くの企業で社用車にドライブレコーダーを導入し、運転行動の振り返りを行う取り組みが進んでいます。映像を活用することで、客観的に自分の運転を見直すことが可能になります。
座学では、運転に対する意識を変えることが最大の目的です。
実技トレーニングと組み合わせることで、知識と技術の両面から安全運転を定着させ、企業の事故ゼロを実現することができます。
4.安全運転は企業価値! 事故ゼロを目指すためにできること

企業における安全運転の取り組みは、単に事故を防ぐためだけではありません。それは会社を守り、社員を守り、さらに社員の家族を守ることにもつながります。企業が安全運転教育を徹底することで、事故による業務の停滞や賠償リスクを回避できるだけでなく、社員が安心して働ける環境を提供することができます。
また、企業には「安全配慮義務」や「使用者責任」などの安全運転管理義務が課せられており、万が一の事故が企業の責任問題につながることも少なくありません。 例えば、業務中の交通事故によって第三者に損害を与えた場合、企業が適切な安全運転指導や管理を行っていなかったと判断されれば、企業側に責任が及ぶ可能性があります。これはコンプライアンスの観点からも軽視できない重要なポイントです。
だからこそ、企業は安全運転教育を積極的に推進し、事故ゼロを目指す取り組みを継続することが重要です。社員一人ひとりの運転意識を高め、安全運転励行の風土を根付かせることが、企業の未来を守ることにもつながるのです。
お気軽にお問い合わせください。03-6261-4783TEL 0172-28-2727( 青森営業所 )
お問い合わせ