子供たちを交通事故から守るために

1. 低学年児童の交通事故が多い時間帯と月

交通事故による小学生の死亡重傷者数をみると、低学年(1、2年生)は歩行中の交通事故が多く、高学年(5、6年生)の約3倍になります。

低学年の歩行中の交通事故が起きた時間帯は、朝7時台と夕方15時~17時台が多くなっており、登下校中の交通事故が全体の約3割になっています。

登下校中以外では遊戯や私用が続きます。子供の朝夕の登下校、遊びや塾等の習い事に出かける時間帯は、ドライバーも通勤・仕事・買い物等で先を急ぐ時間帯となります。

また、低学年児童は、新しい友達と遊び始める5月6月に歩行中の交通事故が最も多くなります。次いで、新年度の学校生活にも十分に慣れてきて、活動がより活発になる9月から11月にかけて多くなります。

2. 低学年児童の交通事故傾向

低学年の交通事故による死亡者数を状況別にみると交差点内が最多となりますが、住宅街において縁石・柵等の工作物により歩道と車道とが分離されていない道路でも多く発生しています。

道路横断中の交通事故は全体の約4分の3を占めていて、歩行者優先である横断歩道で起きた死傷事故が全体の約3割を占めています。また、横断歩道以外の場所を横断したケースでも交通事故が多く発生しています。

3. 低学年児童の交通法令違反

法令違反をみると、子供自身の「飛び出し」が約4割で最も多く、横断歩道以外で道路を横断する等の「横断違反」が約2割となります。子供は発達段階的に道路環境に慣れていない可能性があります。ドライバーは子供の道路への飛び出しや道路横断行動に十分に注意しなければなりません。

4. 子供の行動特性・特徴を理解する

子供たちが道路を利用する時間帯や、子供たちが多い場所である学校や公園などの付近を運転するときに、「急いでいる」「考え事をしている」といった状態では子供への注意がおろそかになります。

「わかっているけど、気づくのが遅れて…」などと言っても、事故になってからでは遅いのです。子供たちを交通事故に巻き込まないために、以下の4点を再確認してください。

  • 学校を中心とした半径500m内のスクールゾーン、生活道路の区域を示すゾーン30は子供が多い場所です。
  • 子供は興味があることに気が移りやすいため、道路の反対側に友達を見つけると、周囲を気にせずに道路に飛び出す特徴があります。
  • 子供は大人より目線が低く視野が狭いため、接近してくる車の速度や距離感を把握することができません。
  • 子供は背が低いので、見通しの悪い交差点や信号機のない横断歩道付近ではドライバーからの発見が遅れることがあります。

私たちドライバーは「飛び出しなど迷惑行為をしているのは子供側じゃないか」などと考えてはいけません。子供たちに交通安全を提供するのも私たちドライバーの責務ではないでしょうか。

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