ながら運転の危険性

1.ながら運転ってどういう運転?

運転中の携帯電話等による通話やメールのやりとりは、一般に「ながら運転」と言われますが、実際はどのような運転行動を指すのでしょうか?

携帯電話等の使用に限らず運転と関係のない行動は、すべて「ながら運転」と言えます。例えば、飲食、喫煙、同乗者との過度な会話、大声で歌う、子供の世話、ペットを抱っこする、化粧をする、鏡を見る、本や雑誌を読む、書類に目を通す、荷物を探す、靴や服装を直すなどです。また、シートベルト装着、シート調整、エアコン操作、ナビ画面操作など運転席回りの操作も走行しながらであれば「ながら運転」に該当します。

2.ながら運転って違反になるの?

道路交通法における交通違反の中に、「ながら運転」という種別はありません。運転中に携帯電話等による通話や操作があった場合は携帯電話使用等という違反に該当します。また、前述したその他の「ながら運転」には安全運転義務違反が適用されることもあります。

※安全運転義務違反(道路交通法70条);自車を安全に操作して他の交通に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない

3.ながら運転はなぜ危険なの?

「ながら運転」の危険性は死亡事故率に表れています。警察庁の発表によると、交通死亡事故が発生した際の携帯電話等使用率は、不使用時の約2.4倍となっています。自動車は時速60km/hだと1秒間で約17メートル進みます。たった1秒の「ながら運転」が重大事故に発展する可能性があることを示しています。

次に習慣です。「ながら運転」は普段からの習慣であることがほとんどです。初めて「ながら運転」をして事故になったわけではありません。運転中の多くの場面で「ながら運転」が行われているとすれば、当然事故を起こす可能性も高いということが言えます。

4.ながら運転を防止するための工夫

ドライブレコーダー映像を観察すると、走行中に「ながら運転」をしない人は、停止中もあまり動くことなく運転に集中しています。一方で「ながら運転」をする人は、信号待ちなどで停止した際も運転と関係のない行動を取るなど、運転に集中できていない様子が見られます。これらを踏まえて「ながら運転」にならないための工夫として、どんなことが考えられるでしょうか? 一例として、助手席に荷物を置かない、スマートフォンの使用を控える、乗車前に食事を済ませておく、休憩を多めに取る、ちょっとした用事は同乗者へお願いするなどが挙げられます。自分自身に合った「ながら運転」防止の工夫をしてみてはいかがでしょうか。

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