雨天時での運転で気をつけること

1.雨の日ってどんな事故が多いの?

今年も折り返しの 6 月となり、徐々に梅雨の季節に入ってきますね。そこで、今月は雨天時の運転について考えてみましょう。雨天時に多い事故の特徴としては、スリップ事故と視界不良事故の二つが挙げられます。

  1. スリップ事故
    首都高速道路における雨天時1時間あたりのスリップ事故件数は、晴天時の5倍になるというデータがあります。(首都高速道路株式会社) つまり、雨天時は晴天時よりも速度の影響をより受けやすいということが言えます。一般道においてもいつもより速度を抑えて走行することが交通事故防止に有効です。
  2. 視界不良事故
    視界不良事故は、歩行者や自転車の見落し、後退時の障害物の見落としによる接触事故が多く発生しています。

2.雨の日の歩行者の行動特性

  1. 雨や風が強ければ強いほど傘を目深にさす傾向にあり、視界が狭められることで周囲の交通状況の把握に欠ける。
  2. 雨音によって周囲の音が聞こえにくい、あるいは、傘によって周囲の音が遮断されるなど、他の交通の接近に気づきにくくなる。
  3. 水たまりや傘同士のすれ違いなどで通行できる範囲が狭まり、突然道にはみ出すなどの危険行動を取る。

雨天時は歩行者のこうした行動特性を理解した運転が必要となります。

なお、自転車の傘さし運転は道路交通法違反であり、罰則は5万円以下の罰金となります。

3.存在を知る、知らせる

雨の日の運転でポイントになるのは、他車(者)の存在を知ることと、自車の存在を知らせることです。他車(者)の見落としや見誤りがないことも重要ですが、他車(者)に自車を知らせる工夫も必要です。

例えば、昼でも前照灯や尾灯を点灯させることにより、歩行者や自転車、対向車や後続車へ自車の存在をアピールし、飛び出しや追突などの交通事故リスクを軽減することができます。

4.雨の日の後退運転は危険が増大

雨天時の後退事故原因は、雨が入ってくるので窓を開けない・ガラスが曇っている・雨粒で視界が確保できない・バックモニターが雨粒でぼやけている・降車して確認するのが面倒、などです。

雨天時は通常走行時も駐車場等での後退時も、より慎重な運転をしましょう。

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