弱い立場の交通参加者を思いやる運転をしよう

1.歩行者が犠牲になる悲惨な交通事故報道…

歩行者の列に車が突っ込み…。想像するだけで恐ろしい交通事故ですが、残念なことにこのような交通事故報道は少なくありません。ガードレールを設置すべきだった、道路を拡張すべきだったなどという声が挙がる事故報道もありました。

もちろん、環境面からの歩行者保護対策も重要です。しかし、車を運転する私たちドライバーが「歩行者保護」の義務を怠ってはなりません。鉄の塊(自動車)と生身の体(歩行者)を比較したとき、弱い立場は言うまでもなく生身の体の歩行者です。

そこで、今回の交通安全コラムでは「弱い立場の交通参加者」をテーマとして取り上げますので、まずは「弱い立場の交通参加者」とは誰のことを指すのか?について考えてみましょう。

2.弱い立場の交通参加者とは?

交通社会においては「交通弱者」という表現があり、その意味については以前このコラム内で次のように説明しました。

  1. 自分で自動車の運転をすることが出来ず、公共交通機関に頼らなければならない人
  2. 交通事故の被害者になりやすい人

歩行者がこれに当たることになりますが、交通社会全般から見ると交通弱者に準じるような「弱い立場」にある交通参加者は他にもいるのではないでしょうか?

自転車、高齢ドライバー、初心者マークや身体の不自由な方のマークを付けたドライバー…などに対しては、同じ道路利用者である私たち側も気配りをすべき場面があると思いませんか?

3.弱い立場の交通参加者への対応は適切ですか?

歩行者側も気を付けるべきだ、高齢ドライバーは危ない…など相手に安全行動を求める気持ちは不適切というわけではありません。

しかし、こういった人たちと交通事故を起こしてしまったら、仮に相手に過失があったとしても、私たちがその事故に費やす時間や労力は決して軽視できるものではありません。

いま一度、歩行者など弱い立場の交通参加者への対応が適切にできているかどうかを再点検してみてはどうでしょうか?

4.弱い立場の交通参加者を思いやる運転をしよう

警察など交通関係団体は、歩行者を守る取り組みである「信号のない横断歩道における歩行者優先」の周知活動を積極的に展開していますが、浸透してきたとはまだまだ言えない状況です。

交通社会人の一人として、歩行者など弱い立場の交通参加者への気配り・心配りを再確認するためにも、今回は「弱い立場の交通参加者を思いやる運転」について考えてみましょう。

お気軽にお問い合わせください。03-6261-4783TEL 0172-28-2727( 青森営業所 )

お問い合わせ