経路上の危険を理解し、安全な経路選択を行おう

1.経路の設定であなたは何を重視していますか?

 経路とは「通る道順」のことを言います。カーナビを活用すると、①推奨、②一般優先、③高速優先、④距離優先 といった選択肢が表示され、私たちドライバーはその時の状況に応じて、いずれかを選んでいます。ここでは、カーナビ未搭載や不使用の場合をイメージしてみてください。あなたは普段何を重視して経路を決めているでしょうか?
 さきほどの選択肢の他に、例えば次のような要素も加えて経路を設定しているかもしれませんね。天候、路面、時間帯、車両の調子、運転技量、同乗者、積載物、混雑状況、金銭面、体調…などなど。
 今回の交通安全コラムでは「経路選択」をテーマとして取り上げます。まずは経路を設定する上であなた自身が重視している点について考えてみましょう。

2.経路選択での失敗談を振り返ってみよう

 経路の選択には、その時々に応じてさまざまな判断要素が加わります。自分なりの基準で経路を選択したあと、「この道を選んで失敗したなぁ…」と思った経験はないでしょうか?
 例えば、走行距離や走行時間の短縮を優先しすぎたあまり、道幅の狭い道路での走行が多くなり、大型車とのすれ違いで時間ロスしてしまった…などなど。これまでの自身の経験を振り返ってみましょう。また、どうすればその失敗を防げたかについても考えてみましょう。

3.目先の小さな利益よりも…?

 前段で振り返ってもらった失敗談ですが、交通事故事例の中には、
 • 時間短縮を優先した経路を選択し、事故に遭ってしまった
 • 経費節減を優先した経路を選択し、事故に遭ってしまった
という事例もあります。
 ビジネスの世界には「小利を捨てて大利に付くべし」(=目先の小さな利益よりも、将来の大きな利益を取るほうがよい)という格言がありますが、状況によっては経路選択においても参考になる格言ではないでしょうか。

4.経路上の危険を理解し、安全な経路選択を行おう

 貨物事業者や旅客事業者は、翌日の運行経路の設定に役立てるために、ドライバーから工事箇所や危険箇所などの道路状況に関する最新情報を確認することが義務付けられています。業界を問わず、そのような情報共有は決してマイナスにはならないのではないでしょうか?
 自分自身の「経路選択」における判断基準を振り返ったり、周りの人たちと情報共有を図ったりするなどして、ぜひとも安全な経路設定を習慣化するよう努めてみましょう。

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